2つのナイトでメイト
正確な受けの手を指されてしまったら、ナイト2個では相手キングをメイトにすることはできません。
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つまり、8の局面では1.Nf6+に対して1...Kh8と指すと2.Nf7#でメイトにされてしまうので、1...Kf8と応じ、キングを危険なボード隅から避難させます。もし白が1.Ne6と指してキングの逃げ道をふさぐと、1...Kh8とされてメイトに持ち込むことができません。実際に、黒のキングをg8の地点でメイトにするためには、白は一方のナイトで(e7, f6, h6のいずれかから)チェックをかけ、黒キングがh8の位置に来たところで、もう一つのナイトを使ってf7の地点から最後のチェックをかけなければなりません。f7の位置からのメイトが可能なナイトは、移動前にf8のマスを支配しなければならないので、必然的にd7, e6, h7のいずれかのマスにいなければなりません。しかし、黒のキングが動けなくなってステイルメイトになるため、白にはナイトをf7の位置に移動させるだけの十分な時間がないのです。
黒がポーンを1個でも持っていれば、話は別です。この場合は白に都合がよいのです。つまり、ステイルメイトにはならず、白にはメイトに持ち込む時間ができるのです。
黒にポーンが1個あるような局面では、黒キングがちゃんと隅のマスにいない場合でも、白が勝てます。このまれなエンディングの理論は、プロブレム作成の先駆者であるA. トロイツキーによって完成されたもので、初心者には難しすぎます。ここでは、いかにして黒のキングが隅のマスにいったとたんにメイトになるのかを理解するために、一つだけ局面の例を見てみましょう。
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1.Ne4 d2 (1...Kh8 2.Nf6 d2としても同じことです) 2.Nf6+ Kh8 3.Ne7 d1=Q 運命の皮肉というものですね!黒はクイーンを作ることができましたが、メイトにされてしまいます。つまり4.Ng6#までです。
(第1章ここまで)