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2008年05月 アーカイブ

2008年05月10日

今後のチェス活動の方針について

 思うところがあって、今後のチェスに関する活動については、以下の通りにさせていただきます。

1. 国内・海外問わず4日間以上の大会には参加しません。したがって、FSTも参加を取りやめます。

2. 腕試しのつもりで、毎年1回は東京で行われる大会には参加していましたが、
   これからは2年に1回、ジャパン・オープンだけ参加します。

3. 東京以外の地方の大会には、お金の都合がつけば極力参加します。
   特に東海・関東・北海道の大会に参加したいと思います。

4. 九州の大会では、大会運営に重点をおきます。

2008年05月13日

第4章 ポーンをクイーンにする (2)

 いつツークツワンクになるのか、試してみることにします。白のポーンがc5の位置にいる局面を考えてみましょう。

 もし白のキングが、ポーンの前にあるb7, c7, d7のいずれかのマスを占拠することができれば、白は自動的にポーンをプロモーションさせることができるのは明らかです。それでは、白のキングがd6のマスにいるときにどのような結果になるのか、考えてみましょう。もし黒のキングがc8の地点にいるなら、1.Kc6 Kd8 (1...Kb8なら2.Kd7) 2.Kb7と、白キングは相手キングの反対側に回りこんで、勝つことができます。黒のキングがd8の地点にいるなら、1.c6 Kc8 2.c7 Kb7 3.Kd7で白勝ちです。

 このような分析をもっと深く進めていくと、白のキングがc6やb6の場所にいれば、黒のキングがどこにいようが勝つことができる、ということを、容易に認識できます。
 この6個のマス(ポーンがc5にいる場合なら、b7, c7, d7, b6, c6, d6)は、ポーン・エンディングの理論では、キー・スクエアと呼ばれます。そう呼ばれる理由は、白のキングが6箇所のうち1つに居られれば、白の勝ちのエンドゲーム(ポーンのプロモーション)に持ち込めるからです。

 黒は、白キングがキー・スクエアに到達できないようにすれば、引き分けのエンディングにできます。引き分けにするためなら、白キングがd5にいれば、黒キングがd7かc7にいなければなりませんし、白キングがb5にいるなら、黒キングはb7かc7にいなければならないことは明白です。従って、1.c6の後、黒はそのルールを守るべく、2.Kb6や2.Kd6に対してそれぞれ2...Kb8と2...Kd8と応じられるようにキングを退却させなければなりません。黒のキングがc7にいるなら、黒が引き分けに持ち込むための唯一の応手は1...Kc8ということになります。こうされれば白は勝ちをあきらめざるを得ないのですが、黒が1...Kd8 (1...Kb8)と指してしまうと、2.Kd6 (2.Kb6) Kc8 3.c7として、黒のツークツワンクの状態になり、白勝ちの局面になってしまいます。

2008年05月14日

第4章 ポーンをクイーンにする (3)

 下の図には、今までとは別のツークツワンクの局面を示しています。この場合のキー・スクエアはb4, c4, d4の3箇所です。このことを検証してみましょう

figure46.JPG46
 この局面から、黒の手番と仮定します。黒は1...Kb5 (または1...Kd5)と指すしかありませんが、それに対して白は2.Kd4 (2.Kb4と指します。こうなればポーンは難なくクイーンに昇格できます。例えば2...Kc6 3.Kc4 Kb6 4.Kd5(回り込み) Kc7 5.Kc5 Kd7 6.Kb6という手順が挙げられます。キングの回りこみを駆使して基本的なキー・スクエアのひとつを抑えることができたので、白はポーンを前進させることができます。

 白番なら話は別です。1.Kb3に対して黒は1...Kb5 (1.Kd3なら1...Kd5)と応じ、白キングの前進を阻みます。2.c4+ Kc5 3.Kc3 Kc6 (3...Kd6と3...Kb6も可能です) 4.Kd4 Kd6 5.c5+ Kd7 6.Kd5 Kc7 7.c6 Kc8! 8.Kd6 Kd8!と進めていくと、みなさんおわかりの通り、黒がゲームを引き分けに持ち込むことができます。

 ご覧のように、戦いはキー・スクエアをめぐって行われるのです。

 白キングを3つあるキー・スクエアのどれにも進出させないために、黒がとりうる方法はただ一つ、自分のキングを相手のキングと対立させること、つまりよく使う言葉で言えば、オポジションをとることです。キングのオポジションは3つのキー・スクエアをめぐる戦いに際して、一直線上に2つのキングが並び立つことを表しています。

 これから何度も見ていくのですが、ポーン・エンディングでの優位を保つために、キングがキー・スクエアの支配をめぐって争うことが中心になります。

2008年05月15日

第4章 ポーンをクイーンにする (4)

figure47.JPG 47
 キー・スクエアの考え方に基づいて、47の局面からどうゲームが進むのか、考えてみましょう。(c3にあるポーンに関連する)キー・スクエアはd5, c5, b5です。このことは、白キングがd4にいるなら、黒キングはd6の位置に、白キングがc4なら黒キングはc6、白キングがb4なら黒キングがb6にいなければならないことを意味します。白キングは、この3つのマスに3手で到達できますが、黒キングはd6のマスに達するためには2手、c6のマスには3手、b6のマスには4手を要します。

 もし白のキングがすぐにb4のマスにたどり着いたら、黒のキングはキー・スクエアをめぐる戦いで拠点となるb6のマスを占拠することができませんから、黒が負けます。ということは、答えは明らかですね。

 1.Kc2! Ke7 2.Kb3! Kd6 3.Kb4! Kc6 4.Kc4!です。黒はツークツワンクに陥り、白はキー・スクエアの一つを押さえることができますので、白勝ちのエンディングになります。

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