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第4章 ポーンをクイーンにする (5)

 キー・スクエアをめぐる戦いは、どのファイルにポーンがあるかによって、様相が変わります。ナイトのファイルにポーンがあるときには、キー・スクエアを支配したあとも、ステイルメイトの可能性があるので、気をつけなければなりません。

figure48.JPG48
上図の局面で、不用意に1.b6+?とすると、1...Ka8とされ、2.Kc7と指してしまうと黒に有効な指し手がなくなってしまいますから、引き分けに持ち込まれます。正しい継続手は1.Kc7! Ka8 2.Kb6 Kb8 3.Ka6 Ka8 4.b6 Kb8 5.b7で、これなら白勝ちです。

 ルックポーンについて考える場合、相手キングがポーンの通り道を占拠しているなら、ステイルメイトの可能性があるので、守備側キングをポーンの通り道から排除する方法は全くありません。しかし、ルックポーンのケースでキー・スクエアがあり、そこに攻撃側のキングがいれば、ポーンがプロモーションできます。下の図で言えば、g7とg8の地点に当たります。

figure49.JPG49
 49図の局面評価は、手番によって変わります。もし白番なら、白キングがg7の地点に達する時間的余裕がありますので、白勝ちです。1.Kg4 Kc5 2.Kg5 Kd6 3.Kg6 Ke7 4.Kg7の後、黒はポーンのh8への進出を阻むことができません。

 黒番なら、異なる様相を呈します。
 1...Kc5 2.Kg4 Kd6 3.Kf5 Ke7 4.Kg6 Kf8 5.Kh7と指し手が進行していきます。白は5.Kh7と指さないと黒キングにh8の地点を押さえられ、黒キングをポーンの通り道から排除できなくなります。
 さらに5...Kf7 6.h4 Kf8 7.h5 Kf7 8.h6 Kf8と進みます。ここまでくると、白は自分のキングをステイルメイトにするのか、それとも相手キングをステイルメイトにするのか、どちらの方法で引き分けにするのかという選択を迫られます。

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2008年05月17日 15:17に投稿されたエントリーのページです。

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